ブログ 〔 マニアック放言録 〕
2017.12.31
乃木坂46 祝‼ レコード大賞
12月30日、遂に我らが乃木坂ちゃんを世の中が大きく認める出来事が起きた。
第59回 輝く!日本レコード大賞、『大賞』受賞である。
昨年は優秀作品賞にノミネートすらされなかったその雪辱を、今年見事に晴らしたことになる。
上の写真は、受賞インタヴューの途中で時間に押され、MCが急遽はけ慌ててパフォーマンス陣形を取っているところ。その対応力にも、生演奏をバックにした圧巻のパフォーマンスにも、乃木坂46というグループの成長ぶりを垣間見た。彼女らは歌唱力自慢の “アーティスト”(リトグリ等)でも、ダンス自慢の “アスリート”(ハロプロやE-girls等)でもなく、口パクも厭わない音痴な “アイドル” だが、その美貌(ルックス)、人柄(キャラクター)、才能(バラエティー等)、人気(写真集や握手会等)、実力(売上やドーム公演等)から、正に “プロフェッショナル” なトップ・アイドル・グループなのだと再認識できた。
ななせまる(なあちゃん=西野七瀬)らが珍しく自画自賛するほどの渾身のパフォーマンス、迫力ある生演奏、個人画像を素敵に抜くカメラマンの凄腕(素晴らしかった)、抜かれた一瞬のチャンスに見事に応える最高の表情(上の写真)、それらが見事に融合し、『インフルエンサー』は2017年の音楽業界を、そして乃木坂46を代表する楽曲として、乃木オタ以外の広い一般層に認知されたわけだ。その意義は極めて大きい。
昨年まで、賄賂疑惑など色々と悪い噂の日本レコード大賞だが、我らが乃木坂ちゃんの社会的認知度が高まることに諸手を挙げて喜びたい。裏の大人の事情では無視しきれない大きな存在に、乃木坂ちゃんが成長したという証だろう。
かつて、まいやん(=白石麻衣)は「私たちには代表曲が無い」と謙遜していたが、ファン以外の社会一般層に向け、一つの代表曲が誕生したことになる。ただ、乃木オタの先輩方(私はまだ未オタのレベル)はコンサートチケットが益々入手困難になるのではと懸念しているらしい。チケット難民と言うそうだ。
私は、受賞が発表された瞬間のメンバー達の驚きの表情と感動の涙に、彼女らが乗り越えてきた苦難の歴史を思い起こし、やっと世間に認知されたという達成感に酔いしれた。
何より素晴らしかったのは、受賞歌唱が始まる前のインタヴュー。平時はポンコツと揶揄される桜井玲香だが、さすがキャプテン。彼女の挨拶に “乃木坂ちゃんのファンで良かった” と実感したファンは大勢いたのではないだろうか。
「本当にうれしくて、いま信じられないです。大賞をいただけたのは支えてくれたスタッフさんと、ここにいないメンバー全員、ファンの皆さん、乃木坂46に関わってくれているすべての皆さんのおかげだと思っています。」
あの緊張の場で、とっさにマイクを向けられて、“ここにいないメンバー全員” という言葉が普通に口を突いて出てくるところが、桜井がキャプテンを務める所以なのかもしれない。特に乃木オタ、いやファンにとっては大きな意義をもつ言葉だ。つまり、メンバー全員とは、この場に立てていない “現メンバー”(この楽曲の非選抜メンバーや三期生)はもちろん、この晴れ舞台に至る歴史を共に築いた “元メンバー” 達も含んでいるからだ。つい先日卒業した一期生のひめたん(中元日芽香)やまりっか(伊藤万理華)、それ以前に卒業したななみん(橋本奈々未)、まいまい(深川麻衣)、せいらりん(永島聖羅)らの推しファンは、玲香の言葉に「ありがとう」と叫んで涙したに違いない。
私もとっさに、「レコ大受賞はオレのおかげや」と女房に報告した。もちろん無視されたが。私のように、たったCD1枚(11枚目シングル「命は美しい」)、BD4本(バースデーライブ3本とPV集)、写真集5冊(全体版1と2、かずみん、みさ先輩、みおな)、関連・掲載雑誌多数(季刊乃木坂、乃木坂46物語等)を買ったのみで、コンサートにも握手会にも行ったことのない “未オタ”(オタに到達していない “隠れファン” レベル)でも、「乃木坂46に関わってくれているすべての皆さんのおかげ」と言われると、「やっぱ、乃木坂ちゃんやで」と喜んで玲香キャップの掌の上で転がされてしまう。
今回、私費でロンドンから帰国しておいて本当に良かった。帰国をアドバイスしてくれた女房に感謝。乃木坂ちゃんのレコ大受賞という歴史的瞬間にリアルタイムで立ち会えた(TVを通じてだが)ことは、今年11月のバンダイ「Hi-Metal R バルキリーⅡ」の発売と並んで、2017年の1位タイの2大ハッピーニュースとなった。2018年に向け、元気がもらえた。
楽曲は奇しくも『インフルエンサー』だったが、2017年レコード大賞の大賞受賞によって、乃木坂46というグループ自体が、日本の音楽業界、ひいては多くの音楽ファンに対し “インフルエンサー(影響者)” となったのではないだろうか。
最後に一言、プロデューサーの秋元康に声を大にして言いたい。
「乃木坂46を生み出してくれて、本当にありがとう。」