私のお気に入りデザイン考 | Passion for VF-2SS Valkyrie II (バルキリーⅡファンクラブ)
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私とバルキリーⅡの出会い   ★ 私のお気に入りデザイン考

私のお気に入りデザイン考

VF-2SS バルキリーⅡノーマルタイプ幻のメカデザイン最高傑作だとしても、認知度や人気が十分あり"幻"ではない傑作デザインは数々あります。本サイトの冒頭でも述べたとおり、私は「物語」に主眼を置かず、あくまで「3D造形物」としてデザインそのものに着目し、私の感性に基づいたお気に入りデザイン(作品数の多いガンダムとマクロスは除く)を幾つか紹介します。これらの3D作品は私も保有済みか購入又は製作予定であり、機が熟せば私自身で撮影した写真に切替えていく予定です。

ロボットメカ編

破邪大星彈劾凰 (ダンガイオー) 1987-1989

■ ダンガイオーのメカニック・デザインには、バルキリーの生みの親・河森正治氏や後にバルキリーⅡに関わる大畑晃一氏、「マクロスⅡ」のオープニング映像でバルキリーⅡをヒーロー然と描く大張正己氏らが名を連ねています。

■ マジンガーZに端を発したロボットヒーロー感、コンバトラーVが確立した変形機構のリアル感、勇者ライディーンの古代神話的造形(有機体)感が見事に融合されており、機動戦士ガンダム(1979)が定着させた色気(曲線美や飾りっ気)の無いリアルロボット路線とは一線を画した、スーパーロボット回帰的なデザインに仕上がっています。

■ アニメのロボットではなく、特撮ヒーローのスーツアクターが鎧を纏ったような全身フォルム、どことなく骸骨を思わせる白色アーマーの形状と顔、それを引き立てる円形黒地に3つの黄色点などが特徴です。上の写真は海洋堂リボルテックヤマグチのフル可動ダンガイオーです。有機体、特に人体を思わせる各部の曲線と、大張氏特有の見栄を切ったようなポージングが見事に表現されています。ガレージキットでは、Bクラブやコトブキヤから何種類か発売されています。

■ そうでありながら、4機の飛行機が合体するという設定です。アニメではコンバトラーVよりゲッターロボ的ですが、3D造形物としてスタジオハーフアイから驚異的な完全変形ダンガイオーが発売されています。4機の形状とロボット状態での形状を見事に両立させているうえに、4機すべてが合体する航行状態も実現させています。OVAで展開されたアニメなのに、前年の大作・機動戦士ZZガンダム(1986)の一枚上をいくデザインです。


機甲戦記ドラグナー (大張正己版) 1987-1988

■ アニメのメカデザインは機動戦士ガンダムの大御所・大河原邦男氏だけれど、オープニング映像を制作した大張正己氏が顔や肩などを中心にリファインし、視聴者に強烈な印象を与えました。個性的なデザインは「大張版」として人気を博し、3D製品化されるに至っています。

■ 大張アレンジの特徴は、頭部・顔面の鋭角度が増して眼光鋭い印象にし、両肩を上に大きく張り出し、ウェストを引き締めて、ロボットというより人間のスーパーヒーローのような攻撃的・格闘家然としたフォルムに仕立てることです。この基本路線は、ダンガイオーや後のバルキリーⅡにも共通しています。

■ 大張版の元が大河原版なので、氏の傑作デザイン・ガンダムRX-78と比較してみます。両者とも極めて少ない本数の線で全体が構成されており、ヘルメット状の頭部、突き出たトサカ、上方に伸びるアンテナ、シンプルな構成の手足と多くの共通点があります。武装もほぼ同等です。目立って異なるのは胸部と背中のリフター(後にガンダムへも適用される機構)くらいで、ドラグナーはガンダム系人型兵器の正当発展型と言えるでしょう。ファーストからZZ(センチネル含む)までの全ガンダムと比べ、火力は弱いかもしれませんが、人型兵器としての機動力や白兵・接近戦での適応力に優れるデザインです。それでもバルキリーⅡに比べれば、いささかアニメ的脚色が強く、その分だけヒーロー的カッコ良さを醸し出しています。

■ アニメ放送時、番組スポンサーのバンダイが発売したプラモデルは、正当派の「大河原版」でした。しかし、3D造形マニアの強い味方・Bクラブから、大河原版プラモデルを大張版(TVオープニング版)にリファインする頭部・顔面と両肩だけの改造パーツが発売され、後に完全個体のガレージキットが発売されました。共に、製作したら写真掲載します。

■ ダンガイオー同様、近年になって大張版ドラグナーも完成品ロボットフィギュアとして複数製品が発売されました。ここに写真掲載してある作品は、マックスファクトリーMAX合金「ドラグナー1」(左)、バンダイ魂SPEC「ドラグナー1 from “Opening Silhouette”」(右下)、同ROBOT魂「ドラグナー1カスタム」(右上: 魂SPECでも製品化)です。

天のゼオライマー (冥王計画ゼオライマー 1988-1990

■ 天のゼオライマーのデザインは、ダンガイオーにもデザイン協力した森木靖泰氏の手になります。氏は後に魔装機神サイバスター(1999)や銀河機攻隊マジェスティックプリンス(2013)も手掛けています。

■ 特徴的な胸と両手の球体と相対するように、まるで発砲スチロールをざっくり切って作ったような直線基調トゲトゲ達がボリューム感(厚み・質量)と神話的・魔神的雰囲気を生み出しており、アニメ上の設定を見事に有形化したデザインです。

3D造形物としては、ガレージキットやヤマトのアクションフィギュア、バンダイのスーパーロボット超合金などで製品化されています。

ヒュッケバイン (スーパーロボット大戦パーソナルトルーパー) 1995

■ ヒュッケバインはゲームの登場メカとして、S/Ex-SガンダムやVガンダムのカトキハジメ氏によってデザインされました。作品ごとに個性が要求されるそれらガンダムの束縛を離れ、ファーストからの“ガンダムたる構成ライン”を自由に駆使して描かれたように見えます。少ない装飾の中で、所々見られる尖形部、特に後上方に向いた頭部と背中の尖形部が、兵器としての凶暴性を表しています。SEEDあたりだと、悪者ガンダムに用いられる意匠です。

■ 全体的な構成とフォルムは、どう見てもガンダムです。それゆえ版権問題が生じ、ゲームや3D造形物は表舞台から姿を消しました。人気デザインだったこともあり、Mk-IIなどのバリエーションも含んでバンプレストの景品プラモやアクションフィギュアコトブキヤのプラモデル、Bクラブ, コトブキヤ,  ボークスのガレージキットなど、恵まれた商品展開でした。しかし、バルキリーⅡのように、大人の事情が影を落としてしまったのが残念でなりません。

特撮ヒーロー編

イナズマン 1973-1974

石ノ森章太郎氏によって数々の特撮ヒーローが誕生しました。その中で私が一番好きなデザインがイナズマンです。理知的なライトブルーを基調に、黄色い稲妻ライン以外は極めてシンプルな構成で、最も特徴的なのが兜の前立(まえだて:鍬形)のような眉間の稲妻形触角胸肩を一体で覆うプロテクター、そして憂いを秘めた垂れ目ヒト型の鼻と口です。シンプルなのに個性的で美しい造形です。

■ TV番組自体の人気が低迷したことで、3D造形物には全く恵まれていません。ロボットと同じキャスト製の固定式ガレージキットや、TOYや食玩、30cm級の可動フィギュア(写真はメディコム・トイ1/6 RAH DX)などです。是非、王道サイズのSHフィギュアーツ等で立体化して欲しいですね。

バトルジャパン (バトルフィーバーJ) 1979-1980

■ 戦隊ヒーロー物は、始祖ゴレンジャーで発明された「色分け」によって、チーム全体の統一感の中に個性を際立たせるデザインワークが現在でも継承されています。それゆえ、仮面ライダー等の1点豪華主義とは趣を異にし、シンプルなライン構成で意匠を凝らした素晴らしいデザインが多々あります。

■ その中で私が一番衝撃を受けたデザインがバトルジャパンです。私の既成概念が覆された新しい発想、つまり主役でありながら顔面を左右不均衡にしたデザインに驚きました。人間でも美男・美女の基準の一つに左右対称性があるからです。しかも、模様や飾りを付けず外郭を線一本で描いたような形状表現で成立させ、まるで造形のお手本です。なお、人造人間キカイダーは体全体で左右が違い、意味合いは異なります。

■ 仮面ライダーや戦隊ヒーロー達は、最近SHフィギュアーツによって積極的に製品化されています。残念なことにバトルジャパンにはまだ順番が回って来ていません。カッコ良い格闘者フィギュアの造形上のポイントについては私のブログをご覧になってください。常識的な内容なのに、大手メーカーの方々はほとんど理解されていないようで残念です。

超人機メタルダー 1987-1988

■ メタルダーは人造人間キカイダーを、メタルヒーローシリーズとしてリファインしたデザインです。キカイダーの内部メカ剥き出しという意匠をうまく近代化させ、多い情報量を上手に統合して、同シリーズの宇宙刑事ギャバン(1982-1983)を参考に制作されたハリウッド映画・ロボコップを凌ぐ完成度です。

■ 3D造形物としては、メガハウスのアクションフィギュアなどがあり、近々SHフィギュアーツにもラインナップされるようです。

仮面ライダーアギト (バーニング&シャイニング・フォーム) 2001-2002

■ ガンダム同様に仮面ライダーでも、制作者側が銘打てばデザインに関わらずそのシリーズ名が適用されます。一方で、シリーズ物は変わる度に新奇性が求められ、必ずしもその挑戦が成功するとは限りません。小学生の時に仮面ライダーアマゾンに面くらい、大学生の時に原作イメージに先祖帰りしたブラックRXに拍手喝采したものです。

■ 私の中で仮面ライダーとはシリーズ名ではなく、一つのデザインフォーマットです。ヒュッケバインがガンダムに見えるように、仮面ライダーにもアイデンティティとなる意匠があるはずです。デザイナーにとって伝統と革新をどう融合・昇華させるかは、どの分野いつの時代も大きな試練でしょう。自動車デザインで考えると分かりやすいですね。「らしさ」を継承した上で発展させないと、ブランド力を失ってしまいます。

■ 仮面ライダーの場合、平成3代目の龍騎から戦隊ヒーローの要素が加わりました。それはさておき、主役の単体デザインで言うと、私の好みは年代順に エックスストロンガースーパー1アギト(バーニング&シャイニング)、キバオーズといったところです。特にアギトのバーニングフォームとシャイニングフォーは、正当派仮面ライダーの究極の姿ではないかと思います。バロム1イナズマンストロンガーばりの胸肩プロテクターや、サナギマンからイナズマンへの二段変身を想起させる設定、そして顔・角・ベルトなど伝統を継承した上で全く新しいデザインに創り上げられています。

■ 仮面ライダーという人気シリーズであることから、カプセルTOYや景品フィギュア、ソフビや装着変身、30cm級の可動フィギュアまで数多くのカテゴリーとブランドで3D製品化されています。SHフィギュアーツで両フォームが製品化(写真)されたことで、リリースは一段落つきました。あとは、技術革新に伴う新設計で再製品化されるかどうかです。

アニメ(マンガ)ヒーロー編

破裏拳ポリマー 1974-1975

■ タツノコプロのアニメは、ヒーローデザインの典型的な意匠を示してくれています。まず、ガッチャマン・ヘルメットのクチバシ状の突き出た顔面フード。これは前方への尖状突起で、ガンダムやドラグナー、快傑ズバットやアンドロメロスなどにつながる額部処理パターンです。次に、キャシャーンの額のV字突起。イナズマンの項で説明した兜の前立(鍬形)的な意匠で、ヒーロー、ロボット、その操縦者など幅広く継承されています。

■ それだけ影響力の強いデザインを世に売り出したのち、発表したのがこの破裏拳ポリマーです。上方への角を持たない額、前方へ突き出ない扁平な顔面フード、それでいて両耳元から野獣の牙のように下から前上方へつ突き出た突起を備えたデザインには脱帽しました。そう来るかと。材質が分かりませんが、頭が重いと格闘には向きません。そこはアニメ上のご愛嬌ということで。全身のデザインも、他作品を凌駕する素晴らしさです。

■ 制作当時は武術家兼俳優のブルース・リーによるカンフーブームの影響で、どうしても拳脚に頼る闘い方に終始しているのが残念です。当時は武術家達にすら、彼の武技の奥深さは理解されていませんでした。現代なら、もっと体術的な動きや肩や肘を使った接近戦を盛り込み、ポリマーを天下無双の格闘ヒーロー(武術の達人)に描けたと思います。

■ 3D造形物には恵まれていません。タカラトミーから出されたミクロマン・フォーマット(フル可動で約10cm)のゲーム・デザイン版アクションフィギュアと、千値練から2015年に発売される約18cmのアクションフィギュア(写真)が代表格です。

ロボット・パイロット達 1975-1979

■ マジンガーZに始まるスーパーロボット路線によって、操縦士が直接機体に乗り込むようになりました。その際、操縦士は戦闘(操縦)用のコスチュームを身にまといます。新しいデザイン領域の誕生です。タツノコプロの等身大アニメヒーロー達と比べ、何ら遜色ないほどカッコ良いデザインが数々生み出されました。初期の傑作デザインを3点紹介します。

「UFOロボ・グレンダイザー」(1975-1977)の宇門大介(デューク・フリード)は、アニメの設定にも起因しますが、明らかに操縦士としての実用性を逸脱した格好をしています。鎧のような仮面と全身の意匠は、それ自体で単独のヒーロー像として通用する域に達しています。3D造形物も複数存在しますが、近代的な可動フィギュアは存在していません。

「超電磁マシーン・ボルテスV」(1977-1978)は、5台のボルトマシンが合体してボルテスVにリアル変形します。それぞれの機体に剛健一を含む操縦士5名が乗り込み、コスチュームは色違いなだけで全員が同じデザインです。ヘルメットの口元を覆えば、そのまま特撮・戦隊ヒーローとして通用します。新造人間キャシャーンの大型V字前立と異なり、両端が折り返されたコンパクトなV字前立と曲線でまとめられたヘルメット、そして胸のVマークから足の爪先まで一体化した白ラインが魅力的です。海外では可動フィギュアが存在するくらい、操縦士もヒーローとして認知されているようです。写真は等身大フィギュアです。

「闘将ダイモス」(1978-1979)は、1体の車両がロボットに変形するため、操縦士が竜崎一矢1人になりました。ボルテスV張りのコンパクトなV字前立の両側に追加角、そして頭部の両側面にも角状カバーが付いています。先に述べたヒュッケバインのように、上方に向いた尖形部が多い分、攻撃性(戦闘感)が増したデザインに仕上がっています。

メロス (内山まもる版ザ・ウルトラマン) 1975-1976

■ ウルトラマン・ファンには昔から超人気の画期的デザインが、漫画家・内山まもる氏のメロスです。写真はメロスが鎧を纏った姿です。そもそもウルトラマンが鎧を装着していること自体、予想だにしなかった展開です。

■ 全体的なフォルムは有機的な曲線形状を持った西洋風の鎧でありながら、まるで日本の兜に付ける面頬(めんぽお)のような黒い仮面、ドラグナー張りの突き出た額部には兜の前立(まえだて)のような稲妻状の飾り肩アーマーにも同じ意匠が赤く刻まれ、その下の脇腹には鎖帷子(くさりかたびら)のような赤い模様、さらに腕と脚は破裏拳ポリマーにも似た筋肉を象ったラインが走り、和洋折衷の武闘神とでもいうべき姿に仕上がっています。

■ 額と同じ金色の腹飾りは、取り外して用いるナイフ状の武器です。さらに背中から両胸に伸びたベルト状のパーツは、上方に開いて先端からビームを発射する、メロス最大の武器です。ちなみに腕と足の筋肉ラインは単なる模様ではなく、着脱自在の鎧の接合部でもあります。着脱アクションも抜群のカッコ良さなので、是非原作コミックで確認してみてください。

■ 鎧装着時のデザインは、ウルトラマンのブランドを脱ぎ捨てても十分通用する個性と完成度です。素顔のメロスも魅力的で、先立つジャンボーグ9(1973)やアストラ(1974)に近い菱形頭部をしており、平成ウルトラマンではメビウス(2006-2007)に意匠が引き継がれています。メロスはボディの赤いラインも上手に構成されており、その部分もメビウスに受け継いで欲しかったところです。

■ 3D造形物は非常に少なく、特に当時物は皆無です。近年のフィギュア隆盛時代になってやっと、ミニフュギュア(バンダイの超造形魂)とソフビ(インスパイア)で立体化されました。是非、本家の名を冠したフィギュアシリーズUltra-Actで製品化して欲しいものです。バンダイの度量と技量の見せどころですね。

〔執筆 2014年11月〕

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Who is 「私」? -自己紹介-

1965(昭和40)年生まれの射手座A型、ありふれた日本人ビジネスマン。シンプルなラインで洗練されたデザインなどをこよなく愛す。

ロボットでは Zガンダム / 大張版ドラグナー / ダンガイオー、そしてVF-2SS バルキリーⅡ。ヒーローでは バットマン(映画版1&3) / イナズマン / 破裏拳ポリマー / ダースベイダー。

工業製品では70年代に日本を席巻したスーパーカー。実は1/43精密モデルカーの自称「世界屈指のコレクター」。本サイトとは別に、モデルカーの愉しみ方を伝えるウェブサイト『モデルカー学』全7章を2017年2月6日に開講(日本語部分のみ)した。

新進女優では平祐奈さんと広瀬すずさん。グループ歌手では乃木坂46と欅坂46。基本はハコ推しだが強いて言えば、星野みなみ、堀未央奈、佐々木琴子、高山一実、岩本蓮加、菅井友香、長濱ねる、守屋茜、渡邉理佐などが推しメン。ひらがなけやきも意外と好きで、推しは齊藤京子、加藤史帆、渡邊美穂、小坂菜緒ら。二期生が加わってひらがやけやきは大化けする予感。

2017年6月25日から英国ロンドンに駐在(19年振り)し、2018年6月7日に日本に帰任。ロンドンでの欧州見聞録は『モデルカー学』のブログとFacebookに掲載中。

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