ブログ 〔 マニアック放言録 〕
2018.10.01
西野卒業シングル選抜メンバー
昨晩深夜(今朝)の乃木坂46冠番組『乃木坂工事中』にて、なーちゃん(西野七瀬)卒業シングルとなる22枚目選抜メンバーが発表された。当然の如くなーちゃんを頂きに据え、その両翼に乃木坂トップ3の残る2名・まいやん(白石麻衣)とあしゅ(齊藤飛鳥)を配す、鉄壁の布陣。
しかし、私にとって大問題なのは、21枚目からメンバーが2名入れ替えられたこと。皆さん、お分かりだろうか。
そう、7月2日のブログでお祝い報告したメンバー2名、つまり、鈴木絢音ちゃんと岩本蓮加ちゃんが外れ、佐藤楓(さとうかえで)ちゃんと伊藤理々杏(いとうりりあ)ちゃんが初選抜入り(共に列目)したということ。実力が拮抗しているメンバーには、順繰りに選抜経験をさせるという意図が読み取れる。
一方で、前回初選抜だった梅澤美波(うめざわみなみ)ちゃんは、2列目から前列に位置を上げている。それとは別に、相変わらずゆったん(斉藤優里)とまいちゅん(新内眞衣)の選抜維持が、私にはどうも理解できない。
それにしても、つくづく乃木坂46のメンバー層は厚いと実感させられる。なーちゃんが抜けた来年から、果たして誰が新たに頭角を現すのか、それが2019年の課題と楽しみだろう。来年は今年以上に、選抜常連メンバーが卒業していくかもしれないのだから。
2018.09.21
乃木坂 なーちゃん 卒業発表!
今朝のニュースで衝撃の報道が。
「乃木坂46 西野七瀬 卒業を発表」
生駒ちゃんが卒業し、乃木坂の顔であるまいやん(白石麻衣)やなーちゃん(西野七瀬)も20代半ばに差し掛かり、最近ファンの間に乃木坂お姉さんチーム(衛藤美彩や秋元真夏も含む)の卒業も間近かという空気が満ちていた。
まいやん先行卒業ではと考えられていたが、先に卒業を発表したのは何と、なーちゃん(ななせまる)こと西野七瀬だった。「まさかこんなに早くとは」とショックが隠せない。
正真正銘ツートップである白石・西野、同世代の美人メンバー衛藤・松村、次期エースの齊藤・生田と、乃木坂の選抜メンバーは圧倒的な層の厚さを誇る。そうは言っても、現在の乃木坂の顔(生駒ちゃんは創成期の顔)でもあるなーちゃんの卒業は、乃木坂46にとって一大事件である。
まいやんが乃木坂一の「美しい顔」なのに対し、なーちゃんは乃木坂一の「愛され顔」である。この二人の色が、現在の乃木坂46のグループ色を決定づけたと言っても過言ではない。
イタリアン・スーパーカーのツートップはフェラーリとランボルギーニである。その一方が無くなる状況があり得ないように、なーちゃんの卒業も“あり得ない”レベルの大事件なのである。
私自身は、3期生も含め乃木坂46メンバーの約9割が大好きなので、基本的には箱推しというスタンス。一方、魅力的で大人気の まいやん(白石麻衣)、なーちゃん(西野七瀬)、まっつん(松村紗友里)、生ちゃん(生田絵梨花)、あしゅ(齊藤飛鳥)らは、決して私の“タイプ”(生来の好み)には該当しない。不思議なものだ。だから彼女らの大ヒット写真集は一切保有していない。私が保有する乃木坂46個人写真集は、星野みなみ、高山一実、堀未央奈、衛藤美彩の4名分のみ。将来、佐々木琴子と岩本蓮加の写真集が発売されれば間違いなく買う。
星野みなみ
高山一実
堀未央奈
衛藤美彩
つまり私は、近年卒業した選抜常連メンバー、まいまい(深川麻衣)、ななみん(橋本奈々美)、生駒ちゃん(生駒里奈)、そして今後卒業するであろう、なーちゃん(西野七瀬)、まいやん(白石麻衣)、まなつ(秋元真夏)らの個人推しではないので、乃木坂46推しとしては大ダメージを受けているが、実は個人的ダメージはそれほどでもない。
ただ、あしゅ(齊藤飛鳥)や3期生を含む次世代メンバーがいくら育っているとはいえ、なーちゃんに比類する人気と実力を他のメンバーがすぐに獲得できるとは考えられない。乃木坂46というグループ自体の総合力が弱っていくのが心配だ。年内で活動休止ということだから、今年末の紅白歌合戦で西野七瀬の卒業曲を全国に披露して欲しいものだ。
2018.07.04
VF-2SS(Blue) 予約開始!
ちょうど1年ぶり、そう昨年7月3日の『1/100 HI-METAL R VF-2SS バルキリーII +SAP (シルビー・ジーナ機)』受注開始から丸1年、一昨日の7月2日(火)、予想していたネックス・ギルバート機(ブルーライン機)の受注が開始された。
去年はロンドン駐在中で、時差や諸々から受注日の注文を逸してしまい、通常予約をしているショップはすでに品切れ。急遽ネットサーフィンをして何とか商品を確保することができた。しかし、今回は雑誌『フィギュア王 No.245』のほぼ最終ページでネックス・ギルバート機(ブルーライン機)の紹介記事を偶然発見し、日本に帰任していたことから受注開始時間に万全の態勢で臨んだ(今日現在、幾つかのショップではまだ予約が可能)。
写真から判断する限り、バルキリー本体は胸と両足のラインが赤から青に変更されただけのようだが、ネックス機用ガンポッドはネックス・ギルバート専用のデザインに新規造形され、それを脚部に装着できるSAPパーツが付くらしい。
何れにしろ、マクロスファンだけでなく全てのロボットファンの方にお勧めの素晴らしい作品だ。前作同様に11月頃発売とのことである。
2018.07.03
『ハン・ソロ』、SW番外編鑑賞
商魂逞しいディズニー。金になるモノなら何でも使って商売にしてしまう浅ましさ。オリジナル本編9部作のラスト3部作復活に留まらず、サイドストーリー(スピンオフ?)を先の『ローグ・ワン』(過去ブログ参照)に続き今回は『ハン・ソロ』。いずれも、決して我々スターウォーズ・ファンが映画化を望んで製作された作品ではないはず。映画のコンテンツとして使えそうなネタだから利用したに過ぎない、と私は感じている。
しかし、それが「A STAR WARS STORY」である限り、私は初公開時に劇場に観に行く。『ハン・ソロ』も例外ではない。
東京在住時は、ららぽーと豊洲のユナイテッド・シネマで会員になり、金曜日に1000円で鑑賞していたが、高知ではロードショー館がTOHOシネマズ高知しかないので、ロンドンから高知へ帰任したことを受け、早速シネマイレージ会員に登録し、台風の雨風をくぐって劇場に足を運んだ。平日の昼間ということもあり、観客はわずか十数名だった。
結論から言うと、『ハン・ソロ』は “第一級のSF冒険活劇” だった。しかし当然、『ローグワン』同様に 『スターウォーズ』 ではない。当然だよね。ジェダイによるフォースの戦いが組み込まれていないから。ただ、そんなことは端から承知。何故ならルークに出会う前のハン・ソロの物語だから。そのため、『スターウォーズ』とは別空間の或る一人の青年の物語として観た。
『ハン・ソロ』は、その観点からだけで十分に楽しめる。高度な特撮技術と洗練された世界観には圧倒された。さすがに映像技術は日進月歩、最新作ほど完成度は高くなる。我々SWファンにはそれなりの愉しみ方があるが、そんなもの抜きでも、SF冒険活劇として第一級の仕上がりだ。SW本編をご覧になったことがない方でも、十分に愉しんでいただける。そういう意味ではSWシリーズの “入門編” 作品かもしれない。
是非劇場に足をお運びになり、『ハン・ソロ』をご覧になって頂きたい。ようこそ『STAR WARS』の世界へ。
May the Force be with you. フォースと共にあらんことを。
2018.07.02
絢音と蓮加、祝!初選抜入り
昨晩深夜(今朝)の乃木坂46冠番組『乃木坂工事中』にて、21枚目シングルの選抜メンバーが発表された。
何と、鈴木絢音ちゃん(3列目:写真最上段)と岩本蓮加ちゃん(2列目)が初選抜入りを果たした。祝!祝!祝!
(2人については1月15日のブログで紹介済み)
絢音ちゃんはある意味、卒業した同郷秋田の生駒里奈を継ぐような意味合いもあるのだろう。生駒の卒業コンサートでも、同郷である後輩鈴木絢音へのエールを込めて、まゆゆ(元AKB48)とのユニット曲を絢音ちゃんと2人で歌った。
選抜人数は21人だが、生駒と伊藤(万理華)の選抜常連2名が卒業したこともあり、2期生から絢音ちゃんが初選抜、3期生からは我らが “れんたん” (岩本蓮加)と最近株価急上昇中の梅澤美波(うめざわみなみ:上の写真2列目中央)が初選抜を果たした。
あれっ、2人の欠けに対し3人が初選抜とはどういうことか。メンバーを見ると、前回初選抜の久保史緒里(くぼしおり:写真下)が抜け落ちていることに気付く。何故?
しーちゃん(久保史緒里)は46時間TVにて、尋常でない乃木坂オタクっぷりを発揮し、歌唱や演技の実力と相まって選抜常連化かと思われていた。私も、大いに好感を抱いて応援しているところだった。
その謎はすぐ解けた。何と残念なことに、体調不良を理由に21枚目シングルやコンサートの活動を自粛するとの発表(運営側からの公式発表と本人の言葉による発表)があったのだ。非常に残念だが、その後を受けて我らが “れんたん” (岩本蓮加)の初選抜入りがあったのかもしれないと思うと、気持ちは複雑だ。しーちゃんは次期乃木坂46を担うエース候補でもあるだけに、1日も早い完全復帰を祈るのみ。
21枚目シングルの選抜メンバーは、選抜の名に相応しい充実した内容になっている。しかし、私個人としては、3列目(写真最上段)左から2人目斉藤優里と右から2人目新内眞衣は、2期生の佐々木琴子と3期生の阪口珠美(さかぐちたまみ)又は伊藤理々杏(いとうりりあ)であって欲しかった。ゆったん(齋藤)とまいちゅん(新内)は地味に握手会人気を保っているものの、今回の選抜メンバーの中では乃木坂46らしい華に欠ける最後の2人だから(ファンの方、ごめんなさい)。
2018.04.05
実は最強? 平祐奈ちゃん
2017年3月4日のブログで「浅川梨奈最強説」を唱えてみたものの、実は我らが平祐奈ちゃんこそが最強女性アイドルなのではないかと考え直している。
ハイティーン時代から女優として開眼し、昨年から主演女優としての地位を確立しつつある平祐奈ちゃんを、この数年私は「女優」としてしか認識してこなかった。ところが昨日、下の動画に出会ったことで、ついつい忘れていた事実、つまり平祐奈ちゃんのタレントとしての出自を再認識した次第である。
そう。平祐奈ちゃんはかつて、ジュニアアイドル3人組グループ 「おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ! 」 の一員だったのだ。そして、2012年11月20日にリリースした楽曲が、このカラオケ歌唱曲 『こいしょ!!!』 なのだ。詳しくは私の2016年12月9日付けブログ(下の方)をご覧になって頂きたい。
アイドルグループとしては、今をトキメク乃木坂46と同じ2012年デビューということになる。「こいしょ!!!」発売の1箇月後、乃木坂46は 『制服のマネキン』 をリリースし、独自の存在感を徐々に発揮していく。
アイドルグループ時代、平祐奈ちゃんはローティーンだった。乃木坂46の3期生でいえば、れんたん(岩本蓮花)と同年代である。今や19歳の女子大生となり、日本を代表する若手女優に成長した平祐奈ちゃんのパフォーマンス(カラオケとは言え)には、乃木坂46でも欅坂&けやき坂46でもない、はたまたハロープロジェクトやももクロでもない、申し訳ないが、彼女らとはとてつもなく違う次元の存在に感じた。異論を唱えられても、私が感じたのだから仕方がない。
天性の美人、溢れ出る笑顔、艶のある生歌声、切れのあるダンス、それらのどれをとっても、いや、その全ての集合体として見れば尚更、上述の人気アイドルグループの誰にも負けていないはず。既に橋本環奈ちゃんをも凌いでいる。残る標的は、そう、なぁぽん(浅川梨奈)! 2017年最強の女性アイドル。
なぁぽんも主役を果たし、女優としての実力をメキメキ高めている。平祐奈ちゃんに対するなぁぽんの圧倒的な優位性はスタイル! しかし一方で、本人も「喋ったらガッカリ」と自虐している通り、アイドルオタクである裏(素)のなぁぽんと、グラビアや演技の表(フォーマル)のなぁぽんの落差が激しい。その点、平祐奈ちゃんは全方位完璧に仕上がっている。
スタイルは‥‥。さすがに、なぁぽんレベルではないにしろ、20歳になればヘソ出しも解禁されるので、平祐奈ちゃんのスタイルが公になる日も遠くはない。20歳と言えば、あと5日後に初写真集をリリースする星野みなみちゃんの現在の年齢だ。みなみちゃんも写真集でランジェリー姿を初披露(新聞報道)しているので、平祐奈ちゃんのセカンド写真集あたり(出るか?)に何かしら期待しよう。ちなみに、平祐奈ちゃんは乃木坂のミラクルことあしゅ(齋藤飛鳥)と同い年。
いずれにしろ、平祐奈ちゃんも王者なぁぽんもハイレベルで甲乙付け難く、共に2018年の最強女性アイドルであることに間違いないだろう。
2018.04.03
衝撃‼ 星野みなみがロンドンに
乃木坂46のカワイイ担当、我らが 星野みなみ ちゃんが、20歳を記念した初写真集 『いたずら』 を、来る4月10日に全国発売する。
当初から撮影地はポルトガルと言われていたが、本人の希望から帰国のトランジットで急遽 ロンドン に立ち寄り、30分間だけロンドンの地を満喫し、追加撮影を行ったことが、日本時間の4月3日公式Twitter上にて公表された。
YouTubeに転載された動画を紹介
動画を見た瞬間ビックリ。私が出張時にいつも使うパディントン駅を出てすぐの十字路。確かに、トランジットでヒースロー空港からロンドン市街に向かうなら、ヒースロー・エクスプレスでまずパディントン駅に到着する。つまり、この動画はロンドン市街に降り立った際に速攻で撮影されたものらしい。だから初遭遇の「27番」ダブルデッカーに興奮している。
何が衝撃かって?(ブログタイトル参照)
① 待望の「星野みなみ」写真集に、私の居住地ロンドンで撮影されたカットが含まれている嬉しさ!
② 私の住居からから徒歩15分のパディントン駅で、第三種接近遭遇の機会を逸した悔しさ!
一体、嬉しいのか悔しいのか、その正反対の感情が錯綜して、何とも複雑な心境。いずれにしろ、私にとっては衝撃的なニュース。これまで私に縁のないポルトガルと違い、ロンドン(しかもパディントン駅界隈~オックスフォード・ストリート)は私の居住地区。まるで自宅を訪ねてきてくれたような親近感を覚えてしまう。もちろん、単なる錯覚だが‥。赴任前の東京都内在住の時も、こんなにニアミスすることはなかっただろう。
ちなみに写真集は通常版とセブンネット版で表紙が異なっている。ファンなら当然両バージョンを購入しよう。
2018.03.25
第3回乃木坂46時間TV 完走‼
日本時間の3月23日(金)19:00~25日(日)17:00の3日間にわたり、2年ぶり3回目(Vol.3)となるインターネット放送の『乃木坂46時間TV』が、46時間連続放送された。前回の4周年記念放送(その2回目:Vol.2)を40時間以上連続で視聴(2016年6月12日付けブログ参照)した私は、今回も頑張って生視聴する体制を整えていたが、居住するロンドンと日本との時差の関係で、かなり厳しく辛い展開となった。
金曜日はイギリスから終日国外出張していたため、ロンドンの自宅に帰宅したのは夜10時ごろ。時差が8時間あるので、いきなり開始11時間分を見飛ばしたことになる。乃木坂ファンとしては思いがけなく大きな痛手。完全に深夜枠を行き抜けて土曜日朝の放送に突入していた。
また、46時間TVの攻略法で大切なのは、どの時間帯に仮眠を取るかなのだが、時差の関係で深夜のVTR(過去のコンサート等)放送時間帯が昼夜逆転してしまう。前回は観たことがなかった「16人のプリンシパル」映像だったが、今回はブルーレイを所有している「2nd & 3rd バースデーライブ」映像だったので、その時間帯に無理やり仮眠を組み入れた。何故なら、見逃せない番組がある当地深夜にしっかりと目を覚ませておく必要があったからだ。
今回注目した番組は、毎回のようにメンバーの個性と独創性が発揮される「乃木坂電視台」と、TV東京の冠番組『乃木坂工事中』で行った「ファンが選んだ乃木坂ベストソング」の延長戦で、21位から100位までの発表(2部構成)である。
いくちゃん(生田絵梨花)の乃木坂電視台は毎回圧巻の高品質・高完成度で、彼女が「乃木坂の至宝」「天才」「怪物」と呼ばれている理由が如実に表れている。ただし、上述の理由からライブ配信を見逃したので、即行てYouTube検索して視聴した。いくちゃんの乃木坂電視台は、是非1回目(フィンランド民謡)と2回目(Alice in Musicland)も観て頂きたい。冠番組では、沖縄民謡と三線にも取り組んでいる。
なお、前回の成功と現在の人気のためか、インターネット放送局6社が、グループ内6軍団の冠番組を各局毎に独占配信した。私は、メディアへの露出が少ない佐々木琴子を見たいがために、さゆりんご軍団担当のRakutenTVでずっと視聴した。いくら美人の琴子ちゃんでも、もっと強烈に存在感を高めなければ選抜入りは果たせない。これが乃木坂46というトップアイドルグループの現実である。
星野みなみ推しの私には、乃木坂電視台はもちろん乃木坂人狼第1回戦が収穫だった。人狼仲間のいくちゃんが早々に脱落する中、ルールがよく分からないながらも最後まで人狼役を頑張った。最終局面でかずみん(高山一実)に人狼だと指摘され、悔しさから思わず涙してしまう。彼女の頑張りを居合わせたメンバー全員ですかさずフォローする(褒めてあげる)所に、乃木坂46らしさが溢れていた。
また、今回初参加となった3期生に関しては、富士急ハイランドでのミニライブ(写真は推しメンれんたん:岩本蓮花)や乃木坂電視台などを通じ、『乃木坂工事中』だけではよく把握できていなかった、主要メンバー(大園、与田、山下等)以外の個性を認識することができた。久保史緒里、梅澤美波、坂口珠美、向井葉月、佐藤楓には感心した。特に久保に関しては、選抜入りした理由を垣間見た気がする。
本人達やスタッフ始め関係者一同はもちろんのこと、参戦する乃木オタにとっても、この46時間TVは、まるでル・マン24時間耐久レース(パリ・ダカール・ラリーとまではいかない)の如き一大イベントなのである。録画して後から見ればいいではないかと考える人達もいるだろう。しかし、乃木オタはそう考えない。完全でないにしろ「46時間生視聴する」意気込みとチャレンジこそが、乃木オタであることの自負であり、誇りであり、アイデンティティーであり、同じ時間を共有できている事への感謝と歓びなのである。もちろん、全ては観きれないので、あとからネットで見逃し視聴するけれども、それはそれ。
いずれにしろ、日本から遠く離れたロンドンの地で、乃木坂46メンバーと共に46時間TVを完走することができた。これで今年も、「乃木オタ(見習い)」の称号は手放さなくても済みそうだ。見習いを脱し一人前の乃木オタへと成長を遂げるには、コンサートと握手会への参加が必須である。私にとっては、F1モナコ・グランプリ観戦と同じくらい高いハードルだ。
2018.02.06
星野みなみ 写真集発売決定!
遂に実現、我らが『星野みなみ』の写真集、発売決定!!!
乃木坂46結成時から随一のフォトジェニックなルックスと天下無敵の妹キャラ、本音の物言いと本番に強いスター気質を兼ね備えた、乃木坂写真集ブームの最後の “大物” こと『星野みなみ』が、20歳の誕生日を迎えた今日2月6日、ネット配信番組(Showroom)で自身の口から写真集の発売決定を告知した。
乃木坂写真集ブームにあやかり、まなったん(秋元真夏)や若様(若月佑美)、挙句の果ては誰が買うんだろうと思う まいちゅん(新内眞衣)の写真集まで発売される混沌とした様相に対し、ファンの間では超本命の みなみちゃん(星野みなみ)の写真集待望論が根強くあった。
年末年始頃の人気の歌番組(ミュージックステーション)に何故か みなみちゃんの姿が無かったことから、ファンの間では「写真集撮影のために海外渡航中」と理解され、近々写真集が発売されるであろうことは既成事実化していた。そのため、20歳の誕生日を記念して、ファンに向け “サプライズ”(本人曰く)発表したものの、我々(今日はファン代表という体で)からすれば「やっとか‥」って感じで、何一つ驚きは無かった。本日からAmazonと7netでは注文できると本人が言っていたので、速攻で両方に注文した。7netは独自の表紙版が発売されるからだ。Amazonが通常版だけかどうかは不明。
ちなみに、去年のクリスマスにMTV Unpluggedでダンス無しオタ芸無しのソロライブ(生放送)を成功させた いくちゃん(生田絵梨花)と、先日卒業を発表した生駒ちゃん(生駒里奈)と、我らが みなみちゃん(アニメ『タッチ』好きの両親が命名した本名)の3人が、乃木坂46デビュー曲でセンターを務めたトリオ “生生星”(いくいほし)は今でも人気が高く、近年の白石・西野ラインとはまた別の “乃木坂らしさ” でもあった。写真集でそのトリを飾るのが、みなみちゃんという訳だ。撮影場所はやはり海外、ポルトガルとのこと。
2018.01.30
乃木坂 生駒ちゃん卒業発表
来るべくして来た、この時が。
オタッキー振りは相変わらず絶好調の乃木坂46初代(計6作)センターの生駒(里奈)ちゃんが、ファンの予想通り遂に卒業を発表した。来るべくして来た、想定されていた事柄が現実になったという感じ。ななみんの時ほど唐突感は無く、冷静に受け止めている。
当時、女性アイドルグループの主役の座をモーニング娘。から奪い取り、最盛期に向かって突き進んでいたAKB48に対し、「公式ライバル」としての宿命を負わされ、38,934名から選ばれた逸材ぞろいでありながら舞台「16名のプリンシパル」で過酷な競争社会の現実と戦わされ、様々な苦難を克服しながら地道にファンを獲得し、東京ドーム公演や紅白歌合戦3年連続出場、日本レコード大賞受賞にまで成長した乃木坂46。
かつてのライバルAKB48から、“国民的アイドルグループ”の称号を奪取するまで、そして現在の栄光を勝ち取るまで、宿命ゆえの初期の逆風を真正面から受け続けたメンバーが、生駒ちゃんだった。楽曲ではセンターなのに、順位を会場の観客が決める「16人のプリンシパル」では、生ちゃん(生田絵梨花)やかずみん(高山一実)に人気を取られ、センターに立てず悩み苦しんだ。第6作目で2代目センターにまいやん(白石麻衣)が選ばれた時、これまでの重圧と緊張から解放され、選抜発表の場で卒倒した。冠番組以外(外番組)で、一足早く活躍を始めたのも生駒ちゃんだった。乃木坂46の黎明期に彼女が果たした功績は大きい。これは、誰も否定できないはずだ。
ただ、選抜で3列目が指定席となった最近は、彼女の乃木オタからの評判は少々芳しくない。現在の女性グループアイドルのビジネスモデルが、握手会に紐づけしたCD販売になっている限り、彼女らの闘う主戦場は、むしろTV等の外番組ではなく、この握手会なのだ。握手会での人気(握手会チケットの売上)が選抜入りの大きな選考基準だし、自分を“推し”てくれるオタのハートをガッチリ鷲掴みにすることが、女性アイドル(アーティストではない)のメインビジネスだからだ。そういうオタたちが、コンサートにも足を運ぶし、グッズを山のように買って、会場で一体となってコンサートを創り上げる。女性アイドルグループのコンサートは、会場のオタ達が居てこそ成立するのである。
なのに、生駒ちゃんは握手会人気が下がってきただけでなく、本人も握手会が嫌になったのか、頻繁にドタキャン欠席をするようになったらしい。本業を疎かにして、外番組等でいい顔をしていても、彼女を支えているのは握手会に足を運ぶオタたちなのだ。彼らから見限られたら、TVだけを通じて観ている私のような無責任な非オタ(オタレベルに到達していない自称ファン)が何を言っても、アイドル稼業は幕引きとなる。
本人がインタヴューで語っているように、22歳の卒業(芸能界引退ではない)を機に社会人としての一般教養をしっかり身に着けるのは、生駒ちゃんのこれからの長い人生において非常に良い、意義のあることだ。もう、乃木坂46での役目は十二分に果たした。期待以上の成果は十二分に上げられた。後顧の憂いなく、自分の人生を再設計して欲しい。
本当にお疲れさまでした。
2018.01.15
乃木坂急上昇‼ 鈴木絢音
久々に新しい発見‼
乃木坂46の三期生は、『逃げ水』でダブルセンターに抜擢され、写真集発売と連続ドラマ初出演を立て続けに果たした “よだちゃん” こと与田祐希と、もう一人のダブルセンターである大園桃子に注目が集まりがちだが、私は初の自己紹介時から “れんたん” こと岩本蓮加(写真右:芸能界キャリアは実は長い)を推している。
彼女(れんたん)は現・乃木坂46で最年少の中学生(ローティーン)であり、各メディアへの露出度はどうしても少なく(紅白歌合戦ではオープニング時だけに出場)、三期生として活躍する主軸は高校生(ハイティーン=アイドルの旬年齢)以上のメンバーとなってしまい、先述2名などが世間への認知度は先行して高くなる。
何を言いたいかというと、乃木坂46は期生の如何に関わらず、魅力的なメンバーの宝庫であり、現・看板メンバーの背後でエース候補が何層にも重なって待機しているということ。これが乃木坂46の魅力の一つでもある。次世代エース “あしゅ” こと齋藤飛鳥も加入時は最年少(中学生)であり、しばらくはアンダーメンバーだった。
層の厚さは二期生でも同じ。私は二期生では堀未央奈(既に選抜の常連、センター経験者)と佐々木琴子(アンダー常連で選抜経験無し:乃木坂屈指の美人)を推しているのだが、彼女らにも引けを取らない逸材に気付いた。今までは私にとってアンチ(好きでない又は興味が無い)側のメンバーだったのだが、久々に見たら魅力が格段に倍増しており驚いた。将来のエース候補と言っても過言ではない。大化けする予感。私は決して「乃木オタ」と自称できるレベルではない(オタの熱量と実績には至っていない)ので、ここ最近のウォッチを怠っていたようだ。お恥ずかしい。
注目する二期生の逸材は、鈴木絢音(あやね)‼
(写真上は年末の自身のブログから)
これまでもTV番組内で、不思議ちゃんのツートップとしてよく琴子とセット(写真右は琴子と絢音=あーちゃん)で扱われることが多かった(二人で琴音と呼ばれることも)。琴子推しの私としては微妙なのだが、あーちゃんの方が一歩抜きんでてしまった感がある。私がそう認識した理由は主に二つ。
① 18歳になり美しくなった(痩せた? ロングにして髪型を変え印象が変わった?)。
② 趣味(飛行機オタ、ガンプラ製作)の仕事が増えて自己表現が上手になった。
目鼻立ちは元から秋田美人だったが、人見知りが激しく口数は少なく、暗い変わり者という印象しかなかったのに、相手にしっかりと視線を合わせ、必要なことは的確に表現・伝達できるようになっていた。自分の得意分野で自己表現する機会が増えたことが自信につながったのではないだろうか。また彼女は読書家で、文才にも恵まれているようだ。あしゅ、みなみ、かずみん(連載を持っている)と、意外と乃木坂メンバーには読書家が居るのだが、元が美人で才女のあーちゃんが柔らかい笑顔を駆使でき始めると、一気にエース級のメンバーへと急成長するかもしれない(写真右は「タモリ倶楽部」飛行機の回に出演時)。
ちなみに、昨年末の有線大賞・レコード大賞・紅白歌合戦における「インフルエンサー」のパフォーマンス(写真であーちゃんはななせまるの直ぐ上)には、オリジナルの選抜メンバーではなかったが参加していた(欠けたメンバーの代替だと考えられる)。こういった経験の積み重ねが、本人の自信にも社会(とりあえずオタ以外のファン)への認知度にも良い影響を与えていけばいいなと思っている。
このように、メンバーの層の厚さが乃木坂46の底力と言っていいだろう。まいやん(白石麻衣)、ななせまる(西野七瀬)、いくちゃん(生田絵梨花)らのスターメンバー(彼女らは怪物)だけでなく、2~3列目の選抜メンバーやアンダーメンバーにも注目してあげて欲しい。次期スターとその原石がごろごろ転がっている。一足先に注目し、成長を見守っていくのもアイドルを愉しむ醍醐味の一つなのである。
2017.12.31
乃木坂46 祝‼ レコード大賞
12月30日、遂に我らが乃木坂ちゃんを世の中が大きく認める出来事が起きた。
第59回 輝く!日本レコード大賞、『大賞』受賞である。
昨年は優秀作品賞にノミネートすらされなかったその雪辱を、今年見事に晴らしたことになる。
上の写真は、受賞インタヴューの途中で時間に押され、MCが急遽はけ慌ててパフォーマンス陣形を取っているところ。その対応力にも、生演奏をバックにした圧巻のパフォーマンスにも、乃木坂46というグループの成長ぶりを垣間見た。彼女らは歌唱力自慢の “アーティスト”(リトグリ等)でも、ダンス自慢の “アスリート”(ハロプロやE-girls等)でもなく、口パクも厭わない音痴な “アイドル” だが、その美貌(ルックス)、人柄(キャラクター)、才能(バラエティー等)、人気(写真集や握手会等)、実力(売上やドーム公演等)から、正に “プロフェッショナル” なトップ・アイドル・グループなのだと再認識できた。
ななせまる(なあちゃん=西野七瀬)らが珍しく自画自賛するほどの渾身のパフォーマンス、迫力ある生演奏、個人画像を素敵に抜くカメラマンの凄腕(素晴らしかった)、抜かれた一瞬のチャンスに見事に応える最高の表情(上の写真)、それらが見事に融合し、『インフルエンサー』は2017年の音楽業界を、そして乃木坂46を代表する楽曲として、乃木オタ以外の広い一般層に認知されたわけだ。その意義は極めて大きい。
昨年まで、賄賂疑惑など色々と悪い噂の日本レコード大賞だが、我らが乃木坂ちゃんの社会的認知度が高まることに諸手を挙げて喜びたい。裏の大人の事情では無視しきれない大きな存在に、乃木坂ちゃんが成長したという証だろう。
かつて、まいやん(=白石麻衣)は「私たちには代表曲が無い」と謙遜していたが、ファン以外の社会一般層に向け、一つの代表曲が誕生したことになる。ただ、乃木オタの先輩方(私はまだ未オタのレベル)はコンサートチケットが益々入手困難になるのではと懸念しているらしい。チケット難民と言うそうだ。
私は、受賞が発表された瞬間のメンバー達の驚きの表情と感動の涙に、彼女らが乗り越えてきた苦難の歴史を思い起こし、やっと世間に認知されたという達成感に酔いしれた。
何より素晴らしかったのは、受賞歌唱が始まる前のインタヴュー。平時はポンコツと揶揄される桜井玲香だが、さすがキャプテン。彼女の挨拶に “乃木坂ちゃんのファンで良かった” と実感したファンは大勢いたのではないだろうか。
「本当にうれしくて、いま信じられないです。大賞をいただけたのは支えてくれたスタッフさんと、ここにいないメンバー全員、ファンの皆さん、乃木坂46に関わってくれているすべての皆さんのおかげだと思っています。」
あの緊張の場で、とっさにマイクを向けられて、“ここにいないメンバー全員” という言葉が普通に口を突いて出てくるところが、桜井がキャプテンを務める所以なのかもしれない。特に乃木オタ、いやファンにとっては大きな意義をもつ言葉だ。つまり、メンバー全員とは、この場に立てていない “現メンバー”(この楽曲の非選抜メンバーや三期生)はもちろん、この晴れ舞台に至る歴史を共に築いた “元メンバー” 達も含んでいるからだ。つい先日卒業した一期生のひめたん(中元日芽香)やまりっか(伊藤万理華)、それ以前に卒業したななみん(橋本奈々未)、まいまい(深川麻衣)、せいらりん(永島聖羅)らの推しファンは、玲香の言葉に「ありがとう」と叫んで涙したに違いない。
私もとっさに、「レコ大受賞はオレのおかげや」と女房に報告した。もちろん無視されたが。私のように、たったCD1枚(11枚目シングル「命は美しい」)、BD4本(バースデーライブ3本とPV集)、写真集5冊(全体版1と2、かずみん、みさ先輩、みおな)、関連・掲載雑誌多数(季刊乃木坂、乃木坂46物語等)を買ったのみで、コンサートにも握手会にも行ったことのない “未オタ”(オタに到達していない “隠れファン” レベル)でも、「乃木坂46に関わってくれているすべての皆さんのおかげ」と言われると、「やっぱ、乃木坂ちゃんやで」と喜んで玲香キャップの掌の上で転がされてしまう。
今回、私費でロンドンから帰国しておいて本当に良かった。帰国をアドバイスしてくれた女房に感謝。乃木坂ちゃんのレコ大受賞という歴史的瞬間にリアルタイムで立ち会えた(TVを通じてだが)ことは、今年11月のバンダイ「Hi-Metal R バルキリーⅡ」の発売と並んで、2017年の1位タイの2大ハッピーニュースとなった。2018年に向け、元気がもらえた。
楽曲は奇しくも『インフルエンサー』だったが、2017年レコード大賞の大賞受賞によって、乃木坂46というグループ自体が、日本の音楽業界、ひいては多くの音楽ファンに対し “インフルエンサー(影響者)” となったのではないだろうか。
最後に一言、プロデューサーの秋元康に声を大にして言いたい。
「乃木坂46を生み出してくれて、本当にありがとう。」
2017.12.27
平祐奈ちゃん出演映画鑑賞4
スターウォーズ最後のジェダイ
クリスマス休暇に赴任先のロンドンから日本に戻ってきた。スターウォーズのラッピング機を運航しているANAに期待して搭乗したものの、さすがに超最新話題作の『スターウォーズ最後のジェダイ』は機内上映していなかった。
スターウォーズは第一作(エピソード4)の日本初上映時から一貫して劇場で鑑賞している。今回も例外ではない。まずは公開2日目に、居住しているロンドンの繁華街レスタースクエアの劇場(写真右)で朝から2回連続で鑑賞した(3DのIMAX)。しかし、字幕が無いため流れは分かるのだが細かい台詞がとらえきれず、物語のザックリ8割ほどしか堪能できなかった。
期待していたANA機内で観られなかったため、日本に帰って速攻で映画館に行き、日本語字幕版を鑑賞した。3箇所ほど「ああ、そういうことか」と理解できた部分があり、字幕のありがたさを痛感した。
作品に関しては、ジョージ・ルーカスが「Beautifully made」とコメントしたそうだが、私も全く同じコメントしかしようがない。往年のファンに媚びを売っただけの前作よりは数倍良いし、ラスト付近はスターウォーズらしいドラマチックな展開だが、色々と不満もあり、決して「傑作」と手放しで評価できる作品ではなかった。でも、多くの方に観て頂きたい。観る価値はある。
特筆すべきは、レイ役のデイジー・リドリー(Daisy Ridley)が格段に良くなっていたこと。ルークやレイア(ご冥福を祈ります)もいいけれど、デイジーが本作で最も輝いていた。彼女はイギリス人女優で、英語もブリティッシュ・アクセント。そのためオビ・ワン・ケノービ(イギリス人のアレック・ギネスが演じた)の子孫役ではないかと憶測されているのだが、その辺は最終作でのお楽しみ。前作ではイマイチだったが、本作のデイジーは非常に魅力的で、ストーリーに関係なく彼女こそスターウォーズ映画の “A New Hope” ではないかと感じた。
未成年だけどコドモじゃない
スターウォーズは結局3回(ロンドンと日本)観たことになったのだが、実はこれ単なる前振り。スターウォーズの上映時間を調べていたら、なんと同じ劇場(シネコン)で我らが平祐奈ちゃんの主演作が上映されているではないか‼ 上映時間の関係で、実は上述のスターウォーズより先に観た。学生が冬休みになったばかりで、一般社会はまだ平日の12月26日に行ったので、両作品とも観客はそれぞれ十数名だった。ほとんどホームシアター状態。
ロンドンではFacebookでスーパーカー及びモデルカーのネットワーク構築に腐心しており、定期的に坂道姉妹のウォッチは行うものの、女優・平祐奈ちゃんの情報は追い切れていなかった。そのため、本作の存在は全くキャッチできておらず、スターウォーズの鑑賞目的で劇場の上映スケジュールを見て、初めてその存在を知った次第。お恥ずかしい。
原作は小学館の『Sho-Comi』(旧『少女コミック』)に2013年から16年まで連載されたいわゆる少女マンガで、作者は水波風南。対象が中学~高校の女子達ということもあって、主演女優は平祐奈ちゃんだが、集客のための主演男優はジャニーズからの2名が務めた。だから当日の劇場は、おっさん私一人。ほとんどがティーンの女子達で、2~3組だけ若い男女のカップルが居たくらい。非常に場違いな空気が漂っていたが、敬愛する祐奈ちゃんの “主演” 作だから、「俺は祐奈ちゃん本人に出演作を全部観ると約束したんだ」と自分に言い聞かせ、臆することなく堂々と鑑賞した。
作品はと言うと、これまでの祐奈ちゃん出演作品の中で最高傑作だった。最高のクリスマスプレゼントになった。映っている時間が多く、ストーリー展開の主軸であり、最も個性と存在感のある役どころだったので、ジャニーズ2名は女子集客の撒き餌であって、実質的な主役は平祐奈ちゃん(役名:折山香琳=おりやまかりん)に他ならなかった。上の2枚の写真は本作キャンペーン中のもの(本作主演後に髪を切り、劇場公開時にはまた髪が伸びた感じ)。
4月の『ReLIFE』では、本人のキャラと真逆の根暗女子を演じたが、本作では監督が「この役は平祐奈しかいない」とご指名するくらい、祐奈ちゃんのキャラ全開の役柄だった。もちろん、単に地で演じられる訳ではなく、最初は演じ難かったらしいがすぐに折山香琳に “憑依” して、まるで本人であるかの如く立ち振る舞え、台詞でもアドリブが口をついて自然に出てきたとのこと。監督も絶賛していた。去年大学生となった祐奈ちゃんだが、長身ではなく可憐なルックスなので、16歳の高校1年生を演じても何の違和感もない。本作『未成年だけどコドモじゃない』は、彼女を知る入門作にして代表作と言えるだろう。是非ご覧になっていただきたい。
余談だが、『ReLIFE』鑑賞時のブログで共演者の岡崎紗絵ちゃんを紹介したが、“キミスイ” でブレイクした浜辺美波ちゃんや最強アイドル浅川梨奈ちゃんらが出演した『咲-Saki-』のスピンオフ作品『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』で鶴田姫子役(写真右)を演じている。名だたるアイドル(フェアリーズの伊藤萌々香ちゃんは準主演)が共演する中、どれだけ存在感を示せられるか楽しみだ。
今年の夏、私の愛読書『CM NOW』7-8月号で、平祐奈ちゃんが初表紙を飾ったのはいいけれど、過去インタヴューで「髪は染めない約束」と言っていたのに、ショートヘアにした上で茶髪に染めており驚いた。記事の中では“イメチェン”風に語っていたが、根っから真面目な祐奈ちゃんが大学生になったからといって約束を破る訳がない。当然、新作映画の役柄だろうと認識していた。私は『未成年だけどコドモじゃない』の原作を知らなかったので、ラストあたりでバッサリとショートにし、茶髪に染めるのかと思って観ていたのだが、結局そんな展開には至らなかった。
調べてみると、2018年3月31日公開の主演映画『honey(ハニー)』で女子高生・小暮奈緒の役作りのため初めて茶髪にし、20cmカットしたとのこと。これも原作は少女漫画で、主演男優はジャニーズ。祐奈ちゃんが可憐な女子高生役にぴったりなのは当然として、作品(相手役のジャニーズ)を盛り立てる確かな演技力と、アイドルではなくプロの女優(恋愛を封印中)で、かつ天然・平愛梨の妹(6人兄弟の末っ子)にして性格が超出来た娘なので、観客の若い女子達(クレージーなジャニーズファン)から敵視されたり嫌われたりしない稀有な存在なのだろう。こういう青春映画に監督が祐奈ちゃんを起用したがる理由がよく分かる。本作には最強アイドルなぁぽん(浅川梨奈)も出演。共に主役級へと成長を遂げた後では初共演となる。
来年4月にまた日本へ帰国する理由が一つできた。楽しみ。本当は、公開前の試写会舞台挨拶に行きたいところ。東京虎ノ門に勤めていた頃が懐かしい。あの頃は地の利を活かし、祐奈ちゃんの握手会にも2度行けた。
最後になるが、2018年の平祐奈ちゃんカレンダーが絶賛発売中! その中で私が大好きなカットを1枚特別に掲載する(写真右:可憐さに言葉を失う)。殺風景なお部屋の彩として、皆さんも是非ご購入されてはいかがだろうか。
では、折山香琳風に、「ごきげんよう」。
2017.07.03
1/100 VF-2SS 予約開始!
遂にこの日がやってきた。
本日7月3日、全国のショップで予約受付が開始された。
昨年秋の「魂ネイション2016」(11月20日のブログ参照)で試作品が公開されて約8箇月。
世界一のキャラクター玩具メーカーBANDAIから、世界中のロボット・ファン待望の本丸モデル、
1/100, HI-METAL R, VF-2SS バルキリーⅡ が発売(2017年11月予定)となる。
製品名称は『HI-METAL R VF-2SS バルキリーII +SAP (シルビー・ジーナ機)』、
試作品の初公開から1年後の製品発売という訳だ。何とかアニメ公開25周年に間に合った形だ。
写真で見るだけでも、メカデザインの完成度と可変模型としての完成度は空前絶後と言っていい。
発売までは、メーカー(及びショップ)が公表している写真でその素晴らしさを堪能してほしい。
私が当ファンサイトを2010年に立ち上げた時、物好きでマニアックな変人のサイトとばかりに扱われていたが、
こうしてVF-2SSが、広く公開・流通される 3D造形物 (しかも可変で大量生産の工業製品)として眼前に現れると、
もともと造形デザインの審美眼を持たない一般大衆でも、私の主張してきたバルキリーⅡの素晴らしさ、
正に、「幻のメカデザイン最高傑作」 という標語の真意、その適切な評価がやっと理解されることだろう。
予約受付日に、ほぼどのショップも予約完売状態なので、まだ予約していない方は急ぐべし。
もしくは、発売の11月にビックカメラやヨドバシカメラなど、大手量販店に足を運んで購入するかだ。
2017.05.06
欅坂46 「不協和音」な “拳”
大好きな欅坂46だが、一つだけ大いに不満なことがある。
特に、反骨心を謳った最新シングル「不協和音」で顕著に表れている。
それは、『拳の握り方』 ‼
闘う “フリ” はしていても、闘う “拳” にはなっていない。
歌詞の意味や心情をダンスで表現しようとしているのに、心の叫びとして突き出された拳に魂が込められていないのだ。
武術では使用部位と使用目的に応じて多種多様な手形が存在するので、必ずしも空手流の正拳である必要はないが、
歌詞の意味とダンスの振りからして、「どう考えても人を殴るための拳だろ」という場面で、拳が適切に握られていない。
武術の経験や知識が無くても、上の写真を見れば、人体の武具である拳に覇気がないのがお分かりだろう。
素晴らしい歌詞とパフォーマンスなのに、圧倒的に 画竜点睛を欠く 表現となっている。何と残念な事か。
振付師のタカヒロが一言教えてあげればいいだけなのに。
これは「サイレントマジョリティー」でも同様。
横一列になってしゃがみ、中央のてち(平手友梨奈)が一人で拳を天に突き上げるシーン。
観る者全てが注目する拳で、あまりにも素人の握り方なのがいたたまれない。
それが何と驚くべきことに、てちは昨年8月に雑誌(BRODY)の企画で
新極真会(極真会館の分派)の塚本徳臣支部長と接点を持っていた。
ならば、尚更だ。「サイレントマジョリティー」のMVを観てもらったうえで、
ちょっとした対談と空手の指導、及び撮影が行われたそうだ。
極真会館(家元)を創設した故・大山倍達(生前・総裁)は、
最晩年においても拳の握り方について自問自答を繰り返していた。
家元がそれほど大切にしていた “極真の魂” を塚本師範は何故、
欅坂46のてちに伝授してあげなかったのか。舐めていたのだろうか。
故人の「空 “足” ではなく空 “手” だよ」という戒めの言葉にある通り、
動きの大きい派手な蹴りより、正しい正拳突きとまわし打ちについて、
その心と技術の指導をもっと丁寧に行って欲しかったところだ。
ちなみに、左の写真は動きの中のモノではなく、ポスター撮りのポーズなので
4本の指の並びは悪くないが、やはり右手親指の締め方が致命的に悪い。
人間を殴ると反作用が自分に跳ね返ってくるので、当てる部位だけでなく、地面を踏みしめる踵までを一体化し、
その反作用力をしっかりと受け止めなければならない。そのために「歩形」「姿形」「手形」などが重要となる。
アイドルが威力を云々する必要はないが、怪我をしない常識的な拳の握り方くらい表現しいないと真実味は生まれない。
そういう私自身、十代の頃は親指の握りが甘く、よく突き指をしていた。ある試合では手首の曲げ具合が甘かったため、
左手中指の第二間接に、対戦相手の前歯が折れて突き刺さり、私が指から流血して反則負けを喫したことがある。
欅坂46の売りでもある反体制的なイメージ(大人のシナリオだけど)を、もっと奥行きのある表現に高めるのなら、
手先・指先にまで “通” ならではの神経を研ぎ澄ませ、総合的なパフォーマンスの向上を図って欲しいと願う限りだ。
彼女らの意識やパフォーマンス能力を高めるために、全メンバー又は選抜メンバーで定期的かつ継続的に、
何かしらの身体運動をさせるという手もあるかもしれない。徒手空拳の武術系、舞踊系、伝統芸能系など。
もちろん、肝心要の歌唱訓練をしっかりと行った上でのことだが。
2017.04.22
平祐奈ちゃん出演映画鑑賞3
今朝、平祐奈ちゃんの2017年初主演作となる 『ReLIFE』 を観た。
8時40分からの上映だからか、公開一週間目なのに観客は私を含めたった二人だった。
昔より活気はあるものの、映画業界はまだまだ厳しい状況のようだ。
とは云うものの、「ReLIFE」の映画そのものは、私の好きなテーマの作品だった。
過去の祐奈ちゃん出演作品のような、病気も超能力も出てこなかった。
ややSF寄りな背景設定だが、かろうじて普通の現代ドラマの枠内に収まっている感じ。
ただ、祐奈ちゃんの演じた役柄そのものが地味だったため、作品中では助演の池田エライザ(上の写真で左端)と、
今まで私がその存在を全く知らなかった岡崎紗絵(上の写真で右端)の存在感が結構目立っていた。
私が祐奈ちゃんファンでなかったら、ブログ・タイトルは
『注目女優・岡崎紗絵』あたりだったかもしれない。
現役のモデルで、すでに数々の連続ドラマに出演していたそうな。
ドラマ自体は観ていたが、私の鑑賞意欲に応えられず、すぐに観るのを止めたため、
今日まで岡崎紗絵ちゃん(左の写真)の存在を知るには至らなかった。
皆さんも、彼女の名前くらいはインプットしておいてはいかがだろうか。
ただ、現時点での役者ぶりはエライザの方が一歩先を行っている感じ。
すずちゃんや祐奈ちゃんのように、主演女優にまで育つかどうかは未知数だが、
少なくともTVドラマや映画で、その活躍を観る機会は増えていくだろう。
本命祐奈ちゃんは、出演作が続いたり、姉の平愛梨が結婚(引退?休業?)したりと、
何かと話題に事欠かなかったこともあり、いろいろなTVバラエティ番組に出演している。
やはり、ダイヤの原石に磨きかかかってしまうと、その輝きを誰も遮ることはできないらしい。
平祐奈ちゃんの役柄としては、「ReLIFE」の日代千鶴より「サクラダリセット」の相麻菫の方が存在感がある。
5月13日公開の「サクラダリセット(後編)」では、相麻菫の活躍が前作以上に期待できる。
ちなみに、先週は『グレート・ウォール』を観た。
何と言っても、リン・メイ司令官役のジン・ティエン(Jing Tian=景甜=下の写真中央)が良かった。
中国のみならず、ハリウッドでも活躍している女優らしい(本作はハリウッドでズッこけたらしいけど‥)。
2017.04.01
平祐奈ちゃん出演映画鑑賞2
昨日と今日で、平祐奈ちゃんの出演している新作映画を2本観た。
『サクラダリセット(前編)』は、ストーリー展開上 “陰の主役” と言えるような重要な役どころ。
始まる前から死んでいる人物のため、登場時間は短いけれど、存在感は十二分に発揮できていた。
そういう意味では、祐奈ちゃんの印象の強さは『キセキ』や『きょうのキラ君』より頭2つ抜きんでていた感じ。
物語そのものは、荒唐無稽な超能力者モノなので、設定と世界観は非常に安易だが、映画として嫌いではない。
5月13日公開の後編が楽しみだ。祐奈ちゃんの活躍に期待。
もう一本は、本日エイプリルフールに封切りされた裏切りエンターテインメント『暗黒女子』。
派手な前宣伝、公開初日、映画の日の多重効果で満席かと思いきや、広い劇場の3割ほども埋まっていなかった。
飯豊まりえは『きょうのキラ君』で、玉城ティナは『サクラダリセット』(TVドラマ『JKは雪女』でも)で共演しており、
出演者の面子には既視感が強いものの、そこは若手の新進女優達、異なる役柄をしっかり演じ切っていた。
次は、4月15日公開、2017年初主演作となる 『ReLIFE』 だ。
ちなみに、クラスメート役の池田エライザとは『JKは雪女』でも共演している。
しかし、私自身19年ぶりの欧州赴任が決まったため、7月公開予定の『忍びの国』は劇場で観ることができない。
握手会で祐奈ちゃん本人と交わした約束(本人への私の勝手な宣言だが)を、不本意にも果たせなさそうだ。
年末のカレンダー発売記念握手会(あればだが)にも、行けそうにないのが残念。
さらに言えば、18歳から大人の女優への成長物語を、遠くヨーロッパから見守るしかないのが極めて残念だ。
2017.03.27
祝! 藤木由貴 嬢 遂にブレイク
皆さんは覚えているだろうか?
私が2015年の東京モーターショーで出会って、未来のブレイクを確信した
レースクイーンの 藤木由貴 嬢のことを。 ⇒ 2015年11月8日のブログ参照
彼女は何と、1月に発表された、「日本レースクイーン大賞2016」で大賞を受賞した(写真は授賞式)。拍手‼ 拍手‼ 大賞は、約400名を超えるレースクイーンからファン投票で選ばれた、人気トップ5に贈られる。
レースクイーンをわずか1年で卒業し、早々にモデルやタレントに転身した後にブレイクした朝比奈彩(当時は北川彩)嬢とは異なり、レースクイーン道を邁進して、そのヒエラルキーのトップに立ったのは素晴らしい。
残念ながらグランプリは逸したが、藤木由貴嬢は大賞受賞者に与えられる4つの特別賞のうち3つ(東京中日スポーツ賞、FUKUOKA ASIA COLLECTION賞、avex賞)を受賞、さらに所属チームがコスチュームグランプリ最優秀賞を受賞し、大賞を含めて 驚異の5冠 を達成した。
そして、かの最強アイドル、スパガ・浅川梨奈ちゃんも度々登場している「週プレnet」に、レースクイーン・藤木由貴嬢がグラビア・アイドル扱いで遂に初登場を果たす。レースクイーン界では立派なブレイクでしょ。
しかし、アイドル番付は群雄割拠で、女優からは「広瀬すず」と「平祐奈」の東西両横綱を筆頭に、「乃木坂46」と「欅坂46」のフォトジェニック担当が大関~小結の三役を固めている。かの最強なぁぽん(浅川梨奈ちゃん)でさえ、時々金星をあげながら、三役への昇進が期待される新進気鋭の若手ってとこなのだから。
そんな番付の中では、藤木由貴嬢の出世(人気の爆発)は、ベストを尽くして最高で前頭三枚目あたりかな。
圧倒的にスタイルが良い朝比奈彩嬢でも前頭筆頭くらいだから。上には上がいるよね、この世界は。
いずれにしろ、広瀬すずちゃんと平祐奈ちゃんの若手女優ツートップの地位は揺るぎないな(スキャンダルが無い限りは)。
RQ界のトップ・藤木由貴嬢をもってしても、両女優の格が違い過ぎる天性の魅力には到底及ぶべくもないのだから。
藤木由貴嬢の快挙を祝いつつも、あれから約1年半経った今の芸能界、層の厚さを改めて認識した次第。
やっぱ凄いよな。すずちゃん、たいちゃん、なぁぽん、そして坂道姉妹・・・。
2017.03.25
女優 「広瀬すず」 の問題点
昨日、若手女優のトップランナー広瀬すずちゃんの最新作 『チア☆ダン』 を観た。
結論から言おう・・・、番宣のやり過ぎだ。
過多な番宣情報が作品をダメにした。
非常に良い作品なのに、事前の煽り過ぎで、
予想を超える感動が得られない結果だったからだ。
飛ぶ鳥を落とす勢いの広瀬すずちゃんを抜擢して、
過酷なダンス訓練を経て完成させた作品だけに、
大々的な宣伝を打ちたくなる気持ちは分かる。
キャストが番宣出演した番組数は圧倒的に多く、
作品の内容も悪くないだけに、この春の青春映画は
『チア☆ダン』の一人勝ちになると想像していたが、
いざ蓋を開くと、決してそうではないようだった。
実話を基にしていることが、アピール材料になる半面、作品の結論が分かっている(=ネタバレしている)ため、
結論まで至る過程に余程のドラマを組み込まないと、映像作品として実話以上の感動を創り出すことができない。
そうでありながら、同じ状況にある 『ビリギャル』 では、作品を観た時のネタバレ落胆感は印象に残っていない。
つまり、『チア☆ダン』 を観た時感じた作品の物足り無さは、作品の内容や完成度が問題ではないのだろう。
私の結論はこうだ。
作品が、「広瀬すず」という女優の力に負けている。
ひいき目に見ても、客観的に見ても、批判的に見ても、広瀬すずちゃんの “女優力” は圧倒的だ。
彼女のルックスはもちろんだが、表情や演技、その存在感が強すぎて、物語が色褪せてしまうのだ。
実力・人気・知名度で同年代女優から群を抜いているため、多くの製作者や監督が広瀬すずちゃんを使いたがる。
さらに彼女は今、ハイティーンという宝石のような時間帯の只中にいる。そのため、今の彼女にしか演じられない、
等身大の年代、等身大の役柄で起用したくなるのだろう。そこに大きな問題点がある。すず作品の落とし穴だ。
『ちはやふる』、『四月は君の嘘』、『チア☆ダン』と、全てが広瀬すずちゃんを引き立てる映画のようになっている。
もちろん、製作者も監督もそのつもりはないだろうが、普通の生活の中にあんな女性はそうそう存在はしていない。
だから違和感が生まれ、登場人物の物語上の存在感以上に、「広瀬すず」という女優の存在感が勝ってしまうためだ。
「広瀬すず」という若い “大女優” を、年齢の等身大ではなく、女優力の等身大に合わせた役に起用しなくてはならない。
そのために必要なのは、同年代の高校生の日常生活を描いた物語ではなく、もっと特殊で非日常的な物語である。
言い方を変えれば、ハイティーンの心情を描く叙情詩ではなく、壮大な構造の物語を描く叙事詩が必要ということだ。
例えるなら、『スターウォーズ』のようなSFサーガや、『風と共に去りぬ』のような大河物語など、
「広瀬すず」という女優の力に負けないだけの、魅力的で構造的な仕掛けが物語自体に必要ってことなのだ。
次回の主演作も、高校生活における “ちっちゃな” 恋愛物なのが残念。
「広瀬すず」の女優力に対し、「病死」や「全米制覇」の仕掛けですらほぼ無力だったというのに。
製作者が企画を立てる際、安易に「広瀬すず」という女優力に頼り過ぎなのではないか。
監督が創作したい作品に対し、出演者として後から「広瀬すず」を選択するのではなく、
「広瀬すず」の女優力に見合った作品の企画を立てるところから始めなくてはならない。
今のような製作企画方法では、いつまで経っても「広瀬すず」に “代表作” は生まれないだろう。
2017.03.07
『シン・ゴジラ』 と 『ローグ・ワン』
3月3日に開催された『第40回日本アカデミー賞』授賞式にて、
我らが 『シン・ゴジラ』 が特撮映画として “史上初” の最優秀作品賞に輝いた‼ 拍手! 拍手!
他にも数々の最優秀賞(最多7冠)を受賞し、日本映画史にその名を永遠に刻んだ。
初日に鑑賞した直後の感想は、昨年7月29日のブログの通りだが、私の 『シン・ゴジラ』 評には幾つかの視点がある。
1. 未知の巨大生物を災害ととらえた純粋な「防災・災害対策」映画であること。
2. ゴジラを人間的感情の無い純粋な「自然の脅威」として描き切っていること。
3. 余計な人情劇を絡めない純粋な「人間vsゴジラ」の闘いを追求していること。
つまり、観客に媚びを売るような見え見えの展開を避け、徹底的に当映画の本質的なテーマを掘り下げた訳だ。
当然、流行りの漫画や小説を原作にしていないし、伝統を尊重しつつも、全く新しい映画作りに挑戦をして成功した。
その映画作りの姿勢こそが、『シン・ゴジラ』最大の魅力だ。ディズニーの姑息な『フォースの覚醒』とは真逆だ。
ディズニーは商魂逞しく、スターウォーズのサイドストーリーまで映画化し始めた。
エピソードⅣ直前の物語を描いた 『ローグ・ワン』 だ。
私は第一作劇場公開時からのスターウォーズ・ファンなので、ディズニーが嫌いでもしっかり劇場で観た。
さあ、皆さんはご覧になってどう思われただろうか。
まず、あの作品を間違ってでも “最高傑作” と謳うような人物は、そもそもスターウォーズの本質が何も分かっていない。
普通のSF特撮映画として見たら出来は良いが、エピソードⅣの美味しい伏線で姑息に観客の得点を稼いでいるので、
シリーズから完全に切り離された単独の作品としては評価できない。スターウォーズの世界観に当てはめて評価するなら、『ローグ・ワン』は正当な『スターウォーズ』映画ではなかった。
その理由は明白。フォースの闘い(ジェダイvsシス)が描かれていないからだ。
冒頭で “STAR WARS” のタイトルを出さず、お馴染みのテーマ曲を流さなかったことが、ディズニーの良心だろう。
その点だけは評価する。スターウォーズ・シリーズへの敬意が感じられた。そうしなければ許されなかったろう。
『ローグ・ワン』の中で唯一、『スターウォーズ』映画と呼べるシーンがあった。目の覚める思いがした。
スターウォーズをスターウォーズたらしめている本質が如実に表れている、ほんの一瞬のシーン。
ほとんどクライマックス。ダースベイダーが反乱軍の宇宙船に乗り込み、
銃器で迎え撃つ兵士たちをライトセイバーでなぎ倒すシーンだ。
圧巻の一言に尽きる。オリジナルのエピソードⅣより、圧倒的に魅力的で見事な完成度に仕上がっていた。
ダースベイダーの鬼神のような制圧力、文明の利器である銃器を無力化し、刀で迎え撃つという既成概念の打破。
そもそも、未来を描いていたSF映画にあって、「A long time ago, in a galaxy far, far away....」と始めてみせた。
宇宙論を無視した人間型異星人に満ち溢れる銀河を設定し、反乱軍を主役にした。
現代の “当たり前” をことごとく覆す仕掛けに満ち溢れている映画が、『スターウォーズ』なのだ。
でも、このシーンはエピソードⅣから借りてきたもの。
『ローグ・ワン』のオリジナル・シーンではない。
中国武術の「気」の概念に似た「フォース」(第一作では理力と翻訳)の設定こそが、ルーカスの偉大な “発明” だ。
フォースという虚構(ファンタジー)の周りを、特撮によるリアリティで固めた世界観がスターウォーズそのものなのだ。
だから、フォースの闘いが描かれていないと、スターウォーズとは呼べない。
つまり、普通の映画。
そう、『ローグ・ワン』は普通のSF映画であり、正当な『スターウォーズ』映画ではないのだ。
分類にすら入っていないのだから、そもそも最高傑作などであろう訳がなかろう。
目を覚ませ、にわかスターウォーズ・ファンどもよ。
まず自分自身に “フォースの覚醒” を起こすのだ。