2012.08.19
実は、数年前から私自身が深く関わっている某モデルカーメーカーから、
遂にフル開閉の Lamborghini Jota SVR が発売となった。史上初の快挙である。
別のメーカー(欧州)が初めて1/43レジン製でプロポーションモデルのJota SVRを発売した際、
Jota SVRをメーカーにリクエストしたショップに対し、私も一緒にリクエストしていた関係で、
開閉しないプロポーションモデルであっても、当時としては画期的な出来事だった。
その後、日本のダイキャスト製メーカーがリアカウルだけ開くJota SVRを企画・発表した際、
それをスクープ報道した某外車専門誌に、Jota SVRファンとしての私のコメントが掲載された。
ただし、このメーカーに私は直接的関係は持っていない。今でも人気の良くできたモデルである。
先述の欧州メーカーは、その後でオリジナルJotaをレジン製フル開閉モデルにて発売した。
しかし、その後一向にJota SVRのフル開閉モデルが発売される気配はなかった。
そうしているうちに、先述の日本メーカーが1/18ダイキャスト製モデルでフル開閉Jota SVRを発売した。
1/18なら、ダイキャスト製でも完成度の高いフル開閉モデルを製作できるが、
1/43となると、ダイキャスト製はもちろん、レジン製でも開閉部がピッタリ合うモデルは難しい。
今回の某メーカーは、私が応援しているだけあって、その辺は高い技術を持っている。
唯一難点は、ホイールのエッチングパーツが扁平すぎて、少々リアリティーを欠くところ。
そこだけ目をつぶれば、他は全てにおいて最高の完成度を見せている。期待通り!!
約二十年前、英国の有名なショップにJota SVRのリクエストをしたことがある。
当時は知らなかったのだが、たった一台の実車はずっと日本に生息していたため、
そもそもレース車主体の欧州市場でのショップ店員が、Jota SVRを知る由はなかった。
私は直接メーカーにもアクションを起こしており、素晴らしいレジンモデルを発売していたHeco社や、
個性的なコンセプトカー系モデルを発売していたAlezan社にも書面でJota SVRをリクエストした。
いずれも、「この車には興味がない」とお断りの返事だった。
一方で、改造を得意とする個人モデラーとの縁があり、私が欧州駐在を終える前に、
彼に超貴重・高額のレ・フェニックスのホワイトメタル製ミウラキットを預け、
ワンオフ改造作品として、Jota SVRを製作してもらうことにしていた。
(その後いろいろあって、彼のプロジェクトは実現されずに終わったが)
当時はまだ、イタリアの某社がまだランボルギーニを一台もリリースしていなかった時代である。
数日前の、高い完成度をもったレジン製フル開閉Jota SVRの姿に、隔世の感をおぼえる。
時は流れる。時代は変わる。
高い志と強い信念をもって行動し続ければ、夢は実現するということだ。
VF-2SS Valkyrie II も、そうあってほしいと切に願う限りである。
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