2010.10.29
私が絶賛しているバルキリーⅡは、私が創造したものでもないし、私に所有権や版権がある訳でもない。つまり、バルキリーⅡという「情報」は全てのファンに対して公平であり、それ自体に私のオリジナリティがある訳では全くない。
最も強力な情報は、その創造者自らが保有するオリジナルな情報であり、それ以降はどうしても二次的・三次的な派生情報となってしまう。だからと言って、それら情報に価値がない訳ではない。
例えば、映画評論家などは、派生情報を自らのオリジナル情報としている典型だ。映画制作者やアーティスト(画家等)はそもそも自身の創作物について雄弁には語らない。それに対し、映画評論家は様々な視点や観点から作品を判断し、自らの見解を「情報」化してファンに提供する。
私が、このウェブサイト内で扱う主役情報は、当然のことながらバルキリーⅡである。しかし、他のファンサイトのように、単に設定画稿やイラストを掲載するだけなら、そのウェブサイト上のオリジナル情報はかなり希薄ということになる。
そこで、私が打ち立てた自分だけの観点(情報としてのオリジナリティ)は、「模型ファンの論理」に立って、純粋に3D造形物を評価(観賞)する姿勢である。その辺が前面に現れるように、ここ一週間かけてちょっとした表現や構成の見直しを地道に行ってきた。
私自身がモデラー(製作本意の模型ファン)ではなく、コレクター(観賞本意の模型ファン)なので、ビジュアルは既存の情報をモザイク的に結合させるしかないのが、他のモデラー中心のファンサイトから見劣りしている部分である。その弱点を補うコンテンツが、ウェブ開設の趣旨であり全編を貫く「模型ファンの論理」に立った、私独自の論評(オリジナリティ)ということになる。
読んで下さっている方には、ぜひその辺をご理解いただき、そういう切り口を楽しんで欲しい。私のバルキリーⅡに対する論評の背景は、「私とバルキリーⅡの出会い」に詳しい。私自身、このウェブサイトの中で一番満足している内容かもしれない。
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